「また鍵がない…」
この言葉、毎日のように口にしていませんか?私もその1人でした。
外出前に鍵を探し回って遅刻、財布が見つからずに家族総出で大捜索、そんな日々にうんざりしていたんです。
しかし、AirTagを導入してから生活が一変しました。鍵探しの時間が15分から30秒に短縮され、外出前のストレスが激減したんですよね。
物忘れが多い方やADHD傾向のある方にとって、AirTagは単なるガジェットを超えた「生活改善ツール」になってくれるでしょう。
そこで本記事では、3ヶ月以上AirTagを使い込んだ私が、物をなくしやすい人の視点から本音でレビューします。
メリットだけでなくデメリットも包み隠さずお伝えするので、購入の参考にしてくださいね。
AirTag(エアタグ)の基本情報

AirTagは、Appleが2021年4月に発売した紛失防止タグです。
直径32mm、厚さ8mmの500円玉サイズで、重量はわずか11g。
コンパクトながら、なくした物を見つけるための強力な機能が詰まっています。
主な仕様
- サイズ:直径32mm × 厚さ8mm
- 重量:11g
- 防水性能:IP67(水深1mで30分間)
- バッテリー:CR2032(約1年持続)
- 通信:Bluetooth、超広帯域無線(UWB)
価格比較(2025年8月時点)
- Apple公式:4,980円
- Amazon:4,779円
- 楽天市場:4,094円前後
他社製品と比べて価格は高めですが、後述するAppleの巨大なネットワークを考えると、この価格には十分な価値があるといえるでしょう。
【セットアップ】設定の簡単さレビュー

AirTagの設定は驚くほど簡単でした。iPhoneに近づけるだけで自動的に認識され、「接続」をタップするだけ。
専用アプリのダウンロードも不要で、iPhone標準の「探す」アプリで全て完結するんです。
設定手順
- AirTagをiPhoneに近づける
- 画面に表示される「接続」をタップ
- 名前を設定(鍵、財布など)
- 完了!
設定時間はわずか1分程度。ADHDの方で「設定が複雑だと挫折してしまう」という悩みをお持ちの方でも安心ですよね。
実際、複雑な手順が苦手な私でも、説明書を読まずに直感的に設定できました。
注意点として、iOS 14.5以降のiPhoneまたはAppleのデバイスが必要です。Android端末では使用できないので、購入前に必ず確認してください。
【実機レビュー】主要機能の使用感

AirTagを実際に3ヶ月以上使ってみて、最も感動したのは「探す」という日常的な行為が圧倒的に短縮されたことです。
従来の忘れ物防止タグと比べても、操作の直感性や位置特定の精度は一段上だと感じました。
iPhoneとの連携力が強く、Bluetoothトラッカーの中でも使いやすさは抜群です。
ここでは実際に試した「音を鳴らして探す」「正確な位置表示」「バッテリー性能」の3つの主要機能について、詳しく使用感を解説します。

Apple製品をたくさん持っているので、操作にも慣れています!
音を鳴らして探す機能


AirTagの基本機能である「音を鳴らして探す」を徹底検証しました。
革に密閉されているキーホルダーでも、音の大きさは家の中であれば十分聞こえる音量です。
実際の聞こえ方テスト
- 同じ部屋:はっきり聞こえる
- 隣の部屋(ドア閉):聞こえる(少し小さめ)
- 2階建て上下:聞こえる(かなり小さめ)
- バッグの中:少しこもるが問題なし
ADHDの方の中には聴覚優位の方も多いと思いますが、音による探索は非常に効果的でしょう。
音が8秒間続くので、音の方向を特定するのに十分な時間があります。
ほとんどの場面で聞こえますが注意として、両手で挟んで押すと音が聞こえませんでした。
そのような場面はあまりないと思いますが、AirTagを入れる・付ける場所は音が響きやすい箇所がおすすめです。



紛失しすぎて諦め癖がありました。
正確な位置表示機能


iPhone 11以降をお使いの方なら、UWB(超広帯域無線)技術による精密な位置表示が利用できます。
この機能が本当に便利で、画面に「1.8m先、右側」といった具体的な情報が表示されるんです。
スマホの画面を傾けて、◯の部分を合わせると緑色になって矢印の方向にAirTagがあります。
視覚的表示も分かりやすく、空間認識が苦手な方でも直感的に探せます。


実際のテストでは、半径30cm以内の精度で位置を特定できました。
これは他社製品では実現できないApple独自の技術ですね。
バッテリー持ち


最も嬉しいポイントが、約1年持続するバッテリーです。充電を忘れがちな方には大きなメリットでしょう。
電池残量は「探す」アプリで少なくなると確認でき、通知も届きます。
接続されると「ピロリン〜♪」と流れるので探すアプリの設定なども復元しなくて良いのでラクです。
電池交換も簡単で、市販のCR2032電池(約200円)をねじって開けて交換するだけ。年に1回の作業なので、維持コストもそれほど気になりません。
【本音レビュー】物忘れが多い人へのメリット


AirTagをしばらく使ってみて実感したのは、「物忘れがちな人」こそAurTagの真価が発揮されるという点です。
鍵や財布を探す時間が生活の中で大きなストレスになっている方にとって、AirTagは単なるガジェットではなく「時間と心のゆとりを取り戻すツール」といえます。
ここからは、実際に体験して分かったメリットを具体的に紹介していきます。
「鍵どこ?」のストレスから完全解放
これは本当に人生が変わるレベルの改善でした。鍵探しで10分かかっていたのが、今では30秒で発見できます。
外出前のイライラがなくなり、心の余裕ができました。
家族からの「また探してるの?」という視線からも解放され、精神的な負担が大幅に軽減されたんですよね。
物をなくすことへの恐怖心も薄れ、外出時の不安も減りました。
音で探せる安心感
視覚的に探すだけでなく、音でも探せるのが心強いポイント。
暗い場所や散らかった部屋でも、音を頼りに確実に見つけられます。
聴覚優位のADHDの方には特に効果的でしょう。
視覚的な地図表示
「探す」アプリの地図表示は非常に分かりやすく、最後に検出された場所が一目で把握できます。
「あ、コンビニに置き忘れた」といった状況もすぐに判断できるんです。
空間認識が苦手な方でも、視覚的な手がかりがあることで探しやすくなりますよね。
忘れ物防止の心理的効果
AirTagを付けているという安心感で、物に対する注意力が向上しました。
「なくしても見つかる」という安心感が逆説的に忘れ物を減らす効果があるんです。
家族も一緒に探せる
「探す」アプリでは家族とアイテムを共有できるため、「鍵見つけて」と頼まなくても、家族が代わりに探せます。
例えば、家族のどなたかに忘れがちな方がいる方や設定画面を開くのが難しい高齢者の忘れやすいものにつけて代わりに探してあげることもできます。
自分ではなかなか購入しにくい値段帯でもあるので、機能性が高いプレゼントとしてもおすすめです。
ADHD特性への配慮
- 複雑な設定不要:iPhone標準アプリで完結
- 直感的な操作性:説明書不要のシンプルさ
- 充電不要:約1年間メンテナンスフリー
これらの特徴は、ADHDの方が苦手とする「継続的な管理」の負担を最小限に抑えてくれるでしょう。
ADHD予備軍の方もどこに置いたか忘れること多いですよね。不意とした瞬間です。
日本では、ADHDの割合が10人に1人と言われていますが、みんな精神科に行かないだけで似たような症状を持っている方も多いと思います。



私は鍵を10回以上無くしたことがあります…
私は精神科に行っていないので、ADHDとは診断されていませんが、チャック項目にほとんど該当している人間です。
家の鍵にAirTagをつけて見つけやすいこともあり、忘れていないか心配する気持ちがしんどかったですが、今では気持ちが軽くなっています。
電子的に探せない物につける・これまで無くしたことがある物・持っているかよく確認する物に取り付けておくと安心です。
【注意点】デメリット・制限


AirTagは非常に便利な製品ですが、使う上でいくつか注意しておきたい制限もあります。特にOSの対応や価格面は、購入前にしっかり確認しておくべきポイントです。ここでは実際に使う中で見えてきたデメリットを整理しました。
iOS限定(Android非対応)
最大のデメリットがこれです。Androidユーザーは使用できません。家族でスマホのOSが異なる場合は要注意ですね。
また、iPhoneからAndroidに機種変更すると使えなくなってしまいます。
価格の高さ
1個約5,000円という価格は、格安GPSの他社製品(1,000円台)と比べて高額です。
ただし、後述するAppleの巨大ネットワークや精度を考えると、コストパフォーマンスは悪くないでしょう。
GPS機能なし
よく誤解されがちですが、AirTag単体にはGPS機能はありません。
他のiPhoneユーザーが近くを通った時に位置情報が更新される仕組みです。人通りの少ない場所では効果が限定的になる可能性があります。
別売りアクセサリ必須
AirTag本体には穴がないため、鍵につける場合は別途ケースやキーホルダーが必要です(1,000円〜2,000円程度)。
この追加コストも考慮しておきましょう。
今回、記事内で使用しているキーホルダーはこちら
2つのAirTagを保有しているので、こちらのキーホルダーも購入しています。


【ADHD・物忘れ対策】効果的な活用シーン
日常生活での活用例
鍵束:最も効果絶大 私の場合、鍵の紛失率が99%減少しました。玄関、ソファ、キッチンカウンターなど、置き場所がバラバラでも瞬時に発見できるんです。
財布:薄型ケースで違和感なし カード型のAirTagケースを使えば、財布に入れても厚みが気になりません。レジで財布が見つからない恥ずかしさからも解放されますよね。
バッグ:複数持ちも管理しやすい 仕事用、プライベート用など複数のバッグを使い分けている方も、「探す」アプリで一括管理できて便利です。
常用薬・充電器:よく置き忘れるアイテム 薬ケースやスマホ充電器など、ついつい置き忘れがちなアイテムにも効果的。特に充電器は外出先で置き忘れることが多いので重宝しています。
実際の効果測定
私が1年間使用して得られた具体的な改善効果をお伝えします:
- 鍵探しの時間:平均15分 → 30秒(96%短縮)
- 外出前のストレス:大幅軽減(主観的評価)
- 家族への「見つけて」依頼:月20回 → 0回
- 遅刻回数:月5回 → 月1回(物探しが原因の場合)
これらの数字を見ても、物忘れが多い方にとってAirTagの価値は明らかでしょう。時間的なコスト削減だけでも、月に数時間は節約できているんです。
ADHD当事者ならではの使い方
「置く場所を決められない」問題の解決 ADHDの方に多い「物の定位置を決められない」悩み。AirTagがあれば、多少散らかっていても確実に見つけられるので、完璧な整理整頓にこだわる必要がなくなります。
視覚的手がかりと聴覚情報の併用 地図での視覚的表示と音による聴覚情報の両方を活用することで、苦手な空間認識をカバーできるんですよね。
家族との情報共有 一人で抱え込みがちな「また忘れた」というストレスを、家族で共有することで軽減できます。
【比較】他社製品との違い
項目 | AirTag | Tile Mate | MAMORIO |
---|---|---|---|
価格 | 3,800円 | 2,500円 | 3,000円 |
精密位置検出 | ○ | × | × |
ユーザー数 | 多い | 普通 | 少ない |
対応OS | iOS限定 | 両対応 | 両対応 |
バッテリー | 約1年 | 約1年 | 約1年 |
リンク | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 | Amazon楽天市場 |
vs Tile Mate
Tile Mate(約2,500円)
- ユーザーネットワーク:少ない
- 音の大きさ:AirTagより大きい
- 精密位置検出:なし
- 対応OS:iOS・Android両対応
AirTag
- ユーザーネットワーク:圧倒的に多い
- 音の大きさ:適度
- 精密位置検出:あり(iPhone 11以降)
- 対応OS:iOS限定
AppleのiPhoneユーザー数を考えると、紛失時の発見率はAirTagが圧倒的に有利でしょう。
vs MAMORIO
MAMORIO(約3,000円)
- 日本製で安心
- 独自アプリが必要
- 精密位置検出:なし
- 警察との連携サービスあり
物忘れ対策という観点では、発見率の高さとシンプルな操作性でAirTagに軍配が上がりますね。
【FAQ】よくある質問
Q: Androidで使える? A: 残念ながら使えません。iOS 14.5以降のiPhone・iPadが必要です。
Q: GPSとして使える? A: AirTag単体にはGPS機能はありません。他のiPhoneユーザーが近くを通った時に位置が更新される仕組みです。
Q: バッテリー交換は? A: 市販のCR2032電池で簡単に交換できます。約1年に1回、費用は200円程度です。
Q: 防水性能は? A: IP67等級で、水深1mに30分間浸水しても大丈夫。雨や水回りでも安心して使えますよ。
Q: 何個まで登録できる? A: 1つのApple IDにつき最大32個まで登録可能です。
Q: 家族で共有できる? A: できます。「探す」アプリでアイテムを家族と共有すれば、みんなで一緒に探せます。
【総合評価】物忘れが多い人の必需品


ここまで実際の使用感やメリット・デメリットを紹介してきましたが、総合的に見るとAirTagは「物忘れが多い方」にとって生活を変える価値のあるツールだと断言できます。
特にADHD傾向がある方や日常的に鍵や財布を探している方には、単なる便利グッズではなく「日常を支える必需品」になり得ます。
ここでは、どんな人におすすめできるのか、逆に向かない人はどんなタイプなのかを整理し、評価をまとめました。
絶対におすすめする人
- 物をよくなくすADHD当事者・傾向がある方
- 鍵や財布を探すのに毎日時間を取られる方
- 外出前に「あれどこ?」で遅刻しがちな方
- 家族に「○○見つけて」とよく頼む方
- iPhoneユーザー(必須条件)
- 忘れ物による遅刻・ストレスを減らしたい方
これらに当てはまる方なら、AirTagは投資価値のある必需品になるでしょう。
あまりおすすめしない人
- Androidユーザー(使えません)
- 几帳面で物の置き場所が決まっている方
- リアルタイムGPS機能が欲しい方
- コストを最重視する方
逆に、既に物の管理ができている方には過剰な投資になってしまうかもしれませんね。
ADHD当事者目線での評価
- 生活の質向上度: ★★★★★(5.0/5.0)
- 設定・操作の簡単さ: ★★★★★(5.0/5.0)
- コストパフォーマンス: ★★★★☆(4.0/5.0)
- ストレス軽減効果: ★★★★★(5.0/5.0)
総合評価:★★★★★(4.8/5.0) 「物忘れが多い人には投資価値のある必需品」
価格は高めですが、得られる生活の質向上を考えると十分にペイするでしょう。
何より「また忘れた…」というストレスから解放される価値は計り知れません。
まとめ
AirTagは、物忘れが多い方にとって単なるガジェット以上の価値を提供してくれます。私の場合、月に十数時間かけていた「探し物時間」がほぼゼロになり、外出前のストレスも激減しました。
特にADHD傾向のある方にとっては、複雑な設定や継続的な管理が不要な点も大きなメリットでしょう。年間3,800円の投資で、これだけの生活改善が得られるなら安いものですよね。
物をなくしやすくて困っている方、毎日の「探し物タイム」にうんざりしている方は、ぜひAirTagを試してみてください。「また忘れた…」というストレスから解放される日々が待っていますよ。
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